建築線とは？旧市街地建築法7条の規定による道路の位置指定
不動産取引の初心者
『建築線』の定義を教えてください。
不動産の研究家
建築線とは、旧市街地建築法で指定された建築物と道路の中心線との間の距離が4m以上の線のことです。
不動産取引の初心者
その場合、既存の建物の増改築にはどのような影響がありますか？
不動産の研究家
指定された幅員を確保する必要があります。つまり、建物を増改築する際には、建築線と道路の中心線との間に4m以上の距離を確保する必要があるのです。
建築線とは。
街づくりのルールの一つである「建築線」について説明します。
昔、「旧市街地建築法」という法律があったときに決めた建築線は、その線から建物を突き出すことが禁止されています。そして、その線と建物との間の距離（幅員）が4メートル以上ある場合、この法律のルールを引き継ぎ、その幅員分が道路として使われているとみなされます。
このため、古い建物の増築や改築をする際には、決まっている幅員分を確保する必要があります。
建築線の定義
建築線とは、旧市街地建築法第7条の規定に基づき、道路位置の指定として定められた線です。道路と建築物との間にある一定の幅の空間を確保し、市街地の秩序ある整備と道路空間の確保を目的としています。建築線は、決められた道路境界から水平距離を置き、平行に設定されます。この建築線より外側には建築物を建築することができません。建築線は、都市計画区域内の特定の地域に適用され、市街地開発の際に重要な役割を果たしています。
旧市街地建築法7条の規定
-旧市街地建築法7条の規定-
旧市街地建築法第7条は、道路の位置の指定に関する規定を定めています。この規定に基づき、市町村長は、都市計画が定められていない区域（旧市街地）において、建築物が道路から後退する距離を指定することができます。この距離を「建築線」といいます。
建築線は、道路と敷地境界線との間に一定の間隔を設けることで、道路の拡幅や整備に必要な用地を確保することを目的としています。また、建築物の安全確保や景観の保全にも貢献します。
道路の位置指定と既存建物の増改築
建築線とは、旧市街地建築法第7条に基づく道路の位置指定で、道路の幅や位置を定めたものです。この建築線は、安全かつ快適な道路環境を確保するために設けられています。
建築線によって指定された道路の位置に既存の建物が存在する場合、その増改築に制限がかかります。建築基準法第4条では、建築物の敷地は、接道していなければならないと規定されています。そのため、増改築によって建築物が建築線まで越境すると、接道条件を満たすことができず、増改築が認められません。
したがって、既存建物の増改築を検討する際は、建築線によって定められた道路の位置を事前に確認し、越境しないようにすることが重要です。また、建築線から一定の距離を空けて増改築する場合でも、関係する法令や条例を確認し、適正な手続きを踏む必要があります。
建築線の効力
建築線の効力は、主に以下の3点に及びます。
第一に、建物の位置制限です。建物を建築する際には、建築線から一定距離の後退が義務付けられます。これは、道路の幅員確保や採光・通風のために設けられています。
第二に、道路の拡張や改良の制限です。建築線が定められている限り、原則として道路を拡張したり改良したりすることはできません。道路を拡幅する必要が生じた場合には、法的手続きを経て建築線の変更を行う必要があります。
第三に、建築物に対する違反行為の規制です。建築線の後退距離を無視して建築物を建てたり、建築線を越えて増築したりすることは違法行為とみなされ、行政からの指導・命令や罰則の対象になります。
建築線と関連する法令
-建築線と関連する法令-
建築線は、旧市街地建築法7条に基づく道路の位置指定です。この法令は、街路の予定地に沿って建物が建設されるのを防ぎ、道路の幅員や街並みを確保することを目的としています。また、関連する法令として、都市計画法や建築基準法があります。
-都市計画法-は、都市の健全な発展と秩序ある形成を図ることを目的にしています。同法では、都市計画を定めて、道路、公園などの都市施設の整備や、建築物の用途や高さなどの規制を行います。
-建築基準法-は、建築物の安全性の確保や、都市環境の保全を図ることを目的にしています。同法では、建築物の構造や防火設備、採光や通風などの基準を定めています。建築線は、これらの法令と連携して、まちづくりに役立てられています。都市計画法で都市計画を定め、建築基準法で建築物の基準を定め、建築線で道路の位置を指定することで、安全で住みやすいまちの創出に貢献しています。
＼ 最新情報をチェック ／
