MENU

乙種防火戸とは?改正後の分類と性能の違い

目次

乙種防火戸とは?改正後の分類と性能の違い

不動産取引の初心者

「乙種防火戸」ってどういう意味ですか?

不動産の研究家

「乙種防火戸」は、建築基準法で以前使われていた用語で、2000年以前に使われていました。

不動産取引の初心者

それで今は何ていうんですか?

不動産の研究家

現在は「防火設備」と呼ばれています。

乙種防火戸とは。

「乙種防火戸」とは、2000年(平成12年)以前に使われていた建築基準法の用語です。防火設備に関する用語で、現在は「防火設備」に相当します。

より防火・遮炎性能が高い「甲種防火戸」は、「特定防火設備」に相当します。

両者の性能は、特定防火設備は加熱開始後1時間、防火設備は20分間、火が加熱面以外の面に出ないようにすることが求められています。

「防火設備」とは、防火戸だけでなく、スプリンクラーやドレンチャー(建物全体を水膜で覆って火災を防止する装置)、火災報知設備、煙感知器などの、火災時に炎が燃え広がるのを防ぐ設備を総称しています。

建築基準法では、防火地域や準防火地域にある建物の外壁で、延焼の危険がある部分には、防火戸を設置することが義務付けられています。

乙種防火戸とは

乙種防火戸とは

乙種防火戸とは、火災時に煙や火炎の蔓延を防ぐ目的で設置される防火設備です。従来は3種類の区分がありましたが、2018年の消防法の改正により4種類に分類されました。

新たに設けられた「準耐火防火戸」は、従来の「耐火防火戸」に次ぐ耐火性能を備え、火災からの防御時間が60分となっています。また、「断熱防火戸」は、火炎や熱の伝達を遮断する能力を持ち、避難経路を確保する役割があります。一方、「非防火戸」は、防火性能を有さない扉で、防火区画の境界以外の場所で使用されます。

改正後の乙種防火戸の分類

改正後の乙種防火戸の分類

改正後の乙種防火戸は構造上・性能上の要件や設置場所に応じて、以下の3つに分類されます。

* -乙種1号防火戸- 60分間の耐火性能を有し、壁面や開口部に設置され、火災時に延焼を阻止するために使用されます。
* -乙種2号防火戸- 30分間の耐火性能を有し、乙種1号防火戸と同様の場所に設置されますが、延焼の抑制がより短期的に求められる場所に使用されます。
* -乙種3号防火戸- 60分間の耐火性能を有し、乙種1号防火戸と同様の場所に加えて、避難経路や屋内消火栓の付近など、避難上の安全性が重視される場所にも設置されます。

乙種防火戸と甲種防火戸の性能の違い

乙種防火戸と甲種防火戸の性能の違い

乙種防火戸と甲種防火戸は、防火性能が異なるという点で区別されます。乙種防火戸は、火災時に一定時間、火炎や熱の侵入を防ぎ、延焼を防止することを目的としています。一方、甲種防火戸は、乙種防火戸よりも厳しい防火基準を満たしており、火災時に室内に火炎を侵入させず、延焼を防ぐことを目的としています。また、甲種防火戸は、煙の侵入も防止するように設計されています。

防火設備の役割

防火設備の役割

-防火設備の役割-

防火設備の主な役割は、火災が発生・拡大した場合に人命と財産を保護することです。 火災時には、煙や有毒ガスを封じ込め、火炎の拡大を阻止することで、避難時間を確保し、消火活動の円滑化を図ります。また、延焼を防ぐことで、隣接する建物や地域への被害を最小限に抑える役割も担っています。

防火地域での防火戸の設置義務

防火地域での防火戸の設置義務

防火地域に指定された地域では、防火戸の設置が義務化されています。これは、火災が発生した際に延焼を防ぎ、建物の安全性を確保するためです。防火地域は、市街地などの火災の危険性が高い地域に指定されており、建物の構造や設備について厳しい基準が設けられています。防火戸もその基準の一つで、防火性能を向上させるための重要な設備となっています。

\ 最新情報をチェック /

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次