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『特定防火設備』とは?種類や設置義務を解説

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『特定防火設備』とは?種類や設置義務を解説

不動産取引の初心者

「特定防火設備」の定義を教えてください。

不動産の研究家

通常時における火災による熱に対して、指定された時間(1時間)以上、加熱面以外の面に火を出さない性能を持つ防火設備のことだよ。

不動産取引の初心者

「フラッシュドア」も「特定防火設備」ですか?

不動産の研究家

その通り。鉄骨枠の両面に厚さ0.5mm以上の鉄板を張った防火戸(フラッシュドア)も、特定防火設備に含まれるよ。

特定防火設備とは。

「特定防火設備」とは、火災時の熱に対して1時間以上耐える性能を持つ防火設備のことです。具体的には、厚さ1.5mm以上の鉄製の防火ドアや、防火ダンパー、両面に厚さ0.5mm以上の鉄板を張った防火戸(フラッシュドア)などが該当します。

特定防火設備は、防火区域内や準防火区域内に建物を建築する際に、延焼のおそれのある開口部に設置することが義務付けられています。

特定防火設備とは?

特定防火設備とは?

特定防火設備とは、建築物の火災時に延焼を防止し、人の避難や消火活動を支援する設備のことです。建築基準法によって、一定規模以上の建築物などに設置が義務付けられている重要な設備で、火災の早期発見、鎮圧、避難に大きく貢献します。具体的には、火災報知器、スプリンクラー、誘導灯、消火栓などがこれに該当します。

特定防火設備の種類

特定防火設備の種類

特定防火設備には、さまざまな種類があります。以下に、主なものを紹介します。

* 自動火災報知設備 火災を早期に検知して警報を発する設備。煙感知器や熱感知器などを組み合わせて設置されます。
* スプリンクラー設備 火災が発生した際に、自動的に水を放出して消火する設備。倉庫や工場などに設置されます。
* 防火シャッター 火災が発生した際に、自動的に閉じて火の延焼を防ぐ設備。建物と隣接する建物との間に設置されます。
* 避難はしご 火災が発生した際に、建物から安全に避難するための設備。主に高層建築物に設置されます。
* 火災報知器 手動で火災を発見して警報を発する設備。住宅や小規模店舗などに設置されます。

特定防火設備の設置義務

特定防火設備の設置義務

特定防火設備の設置義務は、建築物の規模や用途によって異なります。一般的に、特定防火設備を設置する必要がある建築物は以下のようなものです。

* -建築面積が300平方メートルを超える建築物-
* -高さ10メートルを超える建築物-
* -延焼のおそれがある用途に供される建築物(例劇場、映画館)-

また、用途によって特定防火設備の種類も異なります。例えば、劇場や映画館ではスプリンクラー設備や火災報知設備が必要となります。一方、工場や倉庫では防火シャッターや防火区画が設置されます。

設置義務のある特定防火設備を遵守しない場合、罰則が課せられます。罰則は過料や禁錮など、違反の内容によって異なります。そのため、建築基準法を遵守し、適切な特定防火設備を設置することが重要です。

特定防火設備の設置基準

特定防火設備の設置基準

消防法では、特定防火設備の設置を義務化しており、その設置基準も定められています。

設置基準は、建物の構造、用途、規模などによって異なり、特定の基準を満たした場合に設置が義務付けられます。例えば、延べ面積500平方メートル以上の建築物や、高さ31メートル以上の高層建築物などは、自動火災報知設備やスプリンクラー設備の設置が義務付けられています。

また、特定防火設備の種類によっても設置基準が異なります。自動火災報知設備は、火災をいち早く検知し、警報を発して避難や初期消火を促す役割を担っており、設置方法や感度などが基準によって定められています。スプリンクラー設備は、火災時に自動的に放水して鎮火を図る設備で、放水エリアや放水量などの設置基準が設けられています。

特定防火設備の設置に関する注意点

特定防火設備の設置に関する注意点

特定防火設備の設置に関する注意点

特定防火設備を設置する際には、いくつかの注意点があります。まず、適切な場所に設置することが重要です。防火扉などは避難経路上に設置し、消火器などは消火しやすい場所に設置する必要があります。また、定期的に点検・整備を行い、故障していないか確認することも大切です。設置後は、設備の取り扱い方法や避難経路などを従業員に周知徹底することも忘れてはなりません。さらに、設備を設置する前に、関連する法令や条例などを確認し、適切な設置が行われていることを確認することが不可欠です。

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