『さしがね』とは?建築現場で活躍する便利な工具

不動産取引の初心者
先生、『さしがね』って何ですか?

不動産の研究家
『さしがね』は、L字型の定規で、長さを測ったり、線を引いたり、直角を確認したりする工具だよ。

不動産取引の初心者
なるほど、どんな形をしているんですか?

不動産の研究家
長い方を『長手』、短い方を『妻手』といって、長手が50センチあるタイプが主流なんだ。
さしがねとは。
不動産業界でおなじみの道具「差金」は、L字型の定規で、表・裏・内・外側に目盛りが刻まれています。木材などの長さの測定、直線や直角の確認に使用します。漢字表記では「指矩」「指金」などがあります。
L字の長辺は「長手」、短辺は「妻手」と呼ばれ、現在は50センチが主流になっています。素材は金属製が多く、ステンレス、鋼、真鍮などが一般的です。目盛りはセンチ・ミリが主流ですが、尺・寸のものもあります。
裏側には「角目」「丸目」の目盛りを持つタイプがあります。「角目」は、丸太など円形のものを測る際に、円に内接する正方形の対角線の長さを測定できます。「丸目」は、円形ものの円周を計算せずに測定できます。
さしがねとはどんな工具?

さしがねとは、建築現場で広く使用されている多機能な測定器です。直角を測定したり、距離を測ったり、角度や傾斜を測るのに使用できます。通常はL字型またはT字型の金属製で、目盛りが刻まれており、精密な測定を可能にします。
さしがねの種類と特徴

さしがねの種類と特徴
さしがねには、形状や目盛り、機能によってさまざまな種類があります。一般的なものとしては、直角三角形をした直角定規型と、曲線状のカーブルーラー型があります。
直角定規型のさしがねは、直角の測定や直線の引作に使用します。目盛りは1mm単位で刻まれ、角度を測定する分度器も備えています。カーブルーラー型のさしがねは、曲線の測定や作図に使用します。柔軟性があり、複雑な曲線を正確に描くことができます。
その他にも、特殊な目盛りや機能を備えたさしがねもあります。例えば、屋根の勾配を測定する勾配計付きのさしがねや、建築資材の寸法を正確に測定できる建築用さしがねなどがあります。
さしがねの使い方

さしがねの使い方
さしがねは、長さの測定や直角出しなど、さまざまな用途に用いられます。長さを測定するには、さしがねを測定する対象に当て、目盛りの0点と対象の端を合わせます。目盛りの先端が対象の反対側の端を示しています。直角出しには、さしがねの短い辺を対象の辺に当て、もう一方の長い辺を対象の面と90度に合わせます。このとき、さしがねの短い辺と長い辺が重なれば、直角に配置されています。
さしがねの歴史

さしがねの歴史は古く、起源は定かではありませんが、江戸時代に大工や宮大工の間で広く利用されていました。当初は直角定規のような形でしたが、次第に角度を測るための目盛りや、さまざまな図形を正確に描くための溝などが追加され、現在の便利な工具へと進化しました。その後、明治時代に西洋から三角定規が導入されると、さしがねはそれらと組み合わせて使用されるようになりました。現在でも、日本の伝統的な建築現場では、さしがねは欠かせない工具として活躍しています。
さしがね選びのポイント

さしがね選びのポイント
実際の作業における使用感を考慮してさしがねを選ぶのも大切です。現場では、長いものを扱うと取り回しが大変になりますが、短いものは寸法が限定されてしまいます。そのため、一般的には30cm~60cmのサイズが実用的とされています。また、目盛りが精密かどうかも重要なポイントです。建築では正確な寸法が求められるため、信頼できるメーカーを選択しましょう。さらに、素材の厚みは、薄すぎるとたわんでしまい、厚すぎると重量が増します。適度な厚みのもので、作業中の安定性を保ちましょう。