吹き付けタイルとは?特徴や種類を解説

不動産取引の初心者
『吹き付けタイル』について教えてください。

不動産の研究家
吹き付けタイルとは、タイルのような光沢のある仕上がりにする樹脂系の吹付け材のことです。

不動産取引の初心者
耐久性はどうですか?

不動産の研究家
ひび割れしにくく、水洗いもできるなど、耐久性に優れています。
吹き付けタイルとは。
「吹き付けタイル」と呼ばれる不動産用語は、樹脂製の吹付け材のことです。タイルのような光沢のある仕上がりになり、ひび割れが起きにくく、水洗いも可能です。
吹き付けタイルとは

吹き付けタイルとは、文字通り吹き付けることで形成されるタイルの一種です。セメントや樹脂をベースにした材料を空気圧で噴射し、壁や床などの基材上に吹き付けて固めて作られます。一般的なタイルとは異なり、目地がないのが特徴です。そのため、滑らかな表面が得られ、汚れがたまりにくいというメリットがあります。その結果、衛生面を重視する医療施設や飲食店などでも広く利用されています。
吹き付けタイルの特徴

吹き付けタイルの特徴として挙げられるのは、何と言ってもその施工の容易さです。既存の壁や床に直接吹き付けることで施工でき、既存の表面に凹凸があっても柔軟に追従するため、複雑な形状の場所にも適しています。また、軽量で、壁への負荷が小さいため、耐震性の向上にも貢献します。
さらに、吹き付けタイルは防火性にも優れています。一般的に使用されるモルタル素材は不燃材料であり、耐火性に優れています。また、吹き付けタイルはシームレスに施工できるため、火災時の延焼を抑える効果も期待できます。
吹き付けタイルのメリット・デメリット

吹き付けタイルのメリット・デメリット
吹き付けタイルは、その工法ゆえにさまざまなメリットをもたらします。まず、継ぎ目がなくシームレスな仕上がりが得られるため、美観性に優れています。また、耐候性と耐久性に優れているため、過酷な環境でも長期間にわたって美しさを保つことができます。さらに、軽量で柔軟性があるため、曲面や複雑な形状にも対応でき、デザインの自由度が高いというメリットがあります。
一方で、吹き付けタイルにはいくつかのデメリットもあります。まず、施工に専門の技術と設備が必要なため、施工コストが高くなる傾向があります。また、補修が難しいという弱点もあります。キズや破損が生じた場合、部分的な補修が困難で、大規模な張替えが必要になる可能性があります。さらに、経年劣化によって色褪せや剥離が生じる場合もあります。これらのデメリットを考慮した上で、吹き付けタイルを採用するかどうかを検討することが重要です。
吹き付けタイルの施工方法

吹き付けタイルの施工方法は、専門業者によって行われます。まず、下地にモルタルを塗布して平らにし、その後接着剤を塗布します。接着剤が固まる前に、吹き付けタイルを吹き付け機を使用して吹き付けます。吹き付けタイルは接着剤に定着し、乾燥後に表面を仕上げます。仕上げは、パテ埋めや塗装など、使用するタイルの種類によって異なります。施工方法は複雑で技術を要するため、一般の方による施工は難しいと言えます。
吹き付けタイルの種類

吹き付けタイルの種類
吹き付けタイルには、使用する材料や仕上がりの風合いによってさまざまな種類があります。代表的な種類をいくつかご紹介します。
1. -ナノミストタイル-超微粒子のミスト状塗料を特殊な機械で吹き付けることで、ナノレベルの薄い膜を形成します。耐久性と防水性に優れています。
2. -高圧洗浄タイル-高圧洗浄機でモルタルやコンクリートの表面を洗浄・研磨し、その後特殊な塗料を吹き付けます。凹凸感のあるざらざらした風合いが特徴です。
3. -弾性吹き付けタイル-弾性のある特殊な塗料を使用し、ひび割れや衝撃に強いタイルを作成します。外壁塗料としても広く使用されています。
4. -化粧吹き付けタイル-薄く塗布されたモルタルや石材などの材料を吹き付けることにより、石材やレンガなどの本物の材料を模した風合いを再現します。