図面売りとは？青田売りの一形態
不動産取引の初心者
「図面売り」ってどういう意味ですか？
不動産の研究家
「図面売り」は、業者などが土地に建物を建築する予定の図面を作成し、その図面を基に土地を販売する方法だよ。
不動産取引の初心者
業者が自分で建築する予定の土地を売るんですか？
不動産の研究家
そうだね。業者自身が建築確認申請を行い、土地に建物を建てる予定なんだけど、建築前に土地を販売することで利益を得るんだよ。
図面売りとは。
不動産業界の「図面売り」とは、青田売りの一種で、開発業者が高額な商業地域などの土地を自らの名義で購入し、独自の設計または買主の要望に合わせて建築確認申請を行います。その後、建築確認が完了した図面付きの土地として販売する方法です。
図面売りの仕組みと特徴
-図面売りの仕組みと特徴-
図面売りとは、土地や建物の建築図面のみを販売する行為です。青田売りの一形態であり、土地や建物が実際に完成する前から図面を販売します。図面売りの特徴としては、以下が挙げられます。
* -物件の現物がない- 購入者は実際に完成した物件を見ることができません。
* -価格が安い- 図面のみの販売のため、完成した物件を購入するよりも大幅に安価です。
* -将来の値上がり益が期待できる- 完成まで数年かかる場合は、その間に物件の価値が上昇する可能性があります。
* -リスクが高い- 実際の物件の状態が図面と異なる場合や、完成時期が遅延するリスクがあります。
青田売りとの違い
青田売りの一形態として位置づけられている図面売りですが、青田売りとは次のような違いがあります。
まず、青田売りは、建物が未完成の状態で売りに出されるのに対し、図面売りは、まだ着工前の段階で売りに出されます。したがって、図面売りでは実際に建つ建物の様子を直接確認することができません。
また、青田売りでは、土地と建物の同時取得が一般的ですが、図面売りでは、土地と建物が別々に販売されることがほとんどです。そのため、図面売りでは土地の購入と建物の建築契約を別個に結ぶ必要があります。
加えて、青田売りは、完成時期が比較的近いのに対し、図面売りは、完成時期が数年先になることもあります。そのため、図面売りでは、長期間にわたってローンを組む必要があるため、資金計画に慎重さが求められます。
図面売りのメリットとデメリット
図面売りとは、完成前の建物の図面や設計資料を販売することで利益を得る投資手法です。これは青田売りの一形態とされ、建物が完成する前にその価値を予想して投資するものですが、他の青田売りに比べてより明確な資料に基づいているのが特徴です。
図面売りに適した物件
図面売りに適した物件には、次のような特徴があります。
まず、開発が確定していることが重要です。これにより、購入者は開発計画が確実であり、建設が確実に進められることを確信できます。また、造成が完了している物件も適しています。これにより、購入者はすぐに建設を開始できます。
さらに、立地が良好な物件も人気があります。交通機関に近く、商業施設や学校などの利便施設が充実している物件は、需要が高くなります。また、広い土地は、住宅や商業施設などの開発に適しています。
最後に、価格が適正であることも重要です。購入者は、開発後の利益率を考慮した上で、図面売りの価格設定を検討します。適切な価格設定であれば、購入者にとって魅力的となり、図面売りが成功する可能性が高くなります。
図面売りのリスクと注意点
–図面売りのリスクと注意点–
図面売りには、青田売りならではの独特のリスクや注意点があります。まず、建設が開始されていない段階で購入するため、建物の完成形や品質を実際に確認することができません。そのため、図面や模型などをもとに判断することになりますが、仕上がりがイメージと大きく異なる可能性があります。また、建築基準法や条例の変更により、当初予定していた建物が建てられなくなる場合もあります。さらに、工務店や施工業者の経営破綻などによって、工事が中止・中断されるリスクもあります。購入前に十分な調査と検討を行うことが不可欠です。
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