木材の等級を知る!『針葉樹丸太規格』とは?

不動産取引の初心者
針葉樹丸太規格について教えてください。

不動産の研究家
針葉樹丸太規格とは、針葉樹の構造用製材のJAS規格で定められている、等級、寸法、含水率のことです。

不動産取引の初心者
等級はどのように区分されているのですか?

不動産の研究家
目視では甲種1級から3級、乙種1級から3級、機械ではE50からE150に区分されています。
針葉樹丸太規格とは。
建築関連の用語「針葉樹丸太規格」とは、針葉樹で作られた構造用製材の品質や寸法に関する基準を定めたものです。
等級は、目視と機械による方法で分けられます。目視による等級は、曲げ強度重視の用途に適した「甲種」と圧縮強度重視の用途に適した「乙種」があり、どちらも1級から3級まであります。機械による等級は、「E50」から「E150」まであります。
目視による判定は、節の有無や形、丸みの度合い、年輪の幅、割れの有無などによって行われます。機械による判定は、曲げヤング係数に基づいています。
含水率による区分では、表面を仕上げた製材は「SD15」(含水率15%以下)と「SD20」(含水率20%以下)に、仕上げていない製材は「D15」(含水率15%以下)、「D20」(含水率20%以下)、「D25」(含水率25%)に分けられます。
また、JAS規格ではない慣習的な区分として、材面に現れる節の有無や形による区分も存在しています。
『針葉樹丸太規格』とは?

針葉樹丸太規格とは、国産針葉樹丸太の品質を評価・格付けするための基準です。この規格は、丸太の太さ、長さ、形状、節や腐れなどの欠点の有無を基準に7段階の等級に分けています。等級の高い丸太ほど、品質が良く、用途も広がります。
この規格は、林業や木材産業において、丸太の品質を明確にし、取引の円滑化を図るために使用されています。また、消費者は、この規格に基づいて、必要な品質の丸太を選択することができます。
等級の分け方

-等級の分け方-
『針葉樹丸太規格』では、丸太の等級は、「等級A」「等級B」「等級C」の3段階に分けられています。
等級Aは、節が少なく、大きさが均一で、まっすぐな良質な丸太です。 高級家具や建築材に使用されます。
等級Bは、節が少し多く、大きさや形状が若干均一ではない丸太です。 一般的な建筑用材や合板に使用されます。
等級Cは、節が多く、大きさが不均一で、形状も曲がっている丸太です。 パルプ材や燃料に使用されます。
目視による等級

目視による等級
針葉樹丸太規格は、木材の品質を目視によって評価する「目視による等級」を定めています。熟練した検査員が、丸太の樹皮を剥がし、表面を目視で検査することで、木材の含水率や節の有無、形状などの特徴を評価します。これらの特徴に基づいて、丸太は「一等」「二等」「三等」の3つの等級に分類されます。「一等」は最高品質で欠陥がほとんどなく、一方「三等」は欠陥が最も多く見られる等級です。目視による等級は、木材の価格や用途を決定する上で重要な基準となっています。
機械による等級

機械による等級では、木材の品質を測定する機械を使用します。この機械は、木材の密度、硬度、弾性率などの特性を測定し、それらの値に基づいて等級を割り当てます。機械等級は、大量の木材を評価する必要があり、より客観的で正確な結果が必要な場合に適しています。機械等級は、木材の強さや耐用性を評価するためによく使用され、建築や家具製造などの用途に適しています。
含水率による区分

含水率による区分
含水率とは、木材に含まれる水分量のことで、丸太の等級区分において重要な要素となります。含水率が高いと木材の強度や耐久性が低下し、腐食やカビの発生にもつながります。針葉樹丸太規格では、乾燥の程度によって、丸太を4つの等級に区分しています。
- 適正乾燥含水率が20%以下で、一般的な用途に適しています。
- 適度に乾燥含水率が25%以下で、やや湿潤な環境でも使用できます。
- 半乾燥含水率が35%以下で、屋外での使用に適しています。
- 生乾含水率が35%以上で、乾燥が必要な状態です。
丸太の含水率は、伐採時期や乾燥条件などによって異なります。適切な含水率の丸太を選択することで、建材や家具などの用途に最適な製品を確保することができます。