個人信用情報センターとは?登録データと目的を解説

不動産取引の初心者
先生、「個人信用情報センター」って何ですか?

不動産の研究家
個人信用情報センターとは、消費者金融の健全な運営を目的として設立された機関だよ。

不動産取引の初心者
そうなんですね。どんな情報を管理しているんですか?

不動産の研究家
個人信用情報センターには、借入金額や返済状況、遅延履歴などの個人信用情報が登録されているよ。
個人信用情報センターとは。
「個人信用情報センター」とは、消費者金融の健全な発展を図るために、1973年以降に全国の銀行協会内に設置された個人信用調査機関です。
このセンターには、個人の借入金額や借入日、返済予定日、ローンの種類など、借入日から完済後5年間、または返済が遅れた場合、保証人や保険会社など第三者から弁済を受けた場合、その事実が発生した日から5年間、記録が登録されます。
個人信用情報センターに加盟しているのは、都市銀行や地方銀行、信託銀行、長期信用銀行、第二地方銀行、信用金庫、銀行系のクレジット会社、信用保証会社などです。
個人信用情報センターの概要

-個人信用情報センターの概要-
個人信用情報センターは、個人の信用情報を取り扱う機関のことで、消費者の金融取引に関する情報の一元的な管理を行っています。主な目的は、金融機関や貸金業者など、クレジットを組む際に信用情報を参照する企業に、正確で最新の情報を提供することです。この情報には、過去または現在のローンの支払い履歴、クレジットカードの使用状況、破産や裁判などの公開記録が含まれます。この情報は、金融機関が個人の信用力を評価し、貸付やクレジットの可否を判断する際に利用されます。
登録されるデータの種類

-登録されるデータの種類-
個人信用情報センターには、以下のような個人に関するデータが登録されています。
-基本情報-氏名、住所、生年月日、性別、職業
-取引履歴-クレジットカード利用、ローン返済実績、公共料金の支払い履歴
-与信情報-借入枠、債権額、保証債務
-異動情報-住所変更、結婚、離婚、死亡
登録期間と保持される期間

登録期間に関しては、情報の種類によって異なります。例えば、住宅ローンやクレジットカードなどの貸付情報は、完済後1年で削除されます。一方、携帯電話や公共料金の遅延情報は、支払日から5年間保持されます。例外として、倒産や自己破産の場合には、10年間登録されます。これらの情報は、個人の信用状態や経済状況を表しており、金融機関や企業が審査の際に参照します。
個人信用情報センターの加盟機関

個人信用情報センターの加盟機関は、個人信用情報センターに加入している企業や団体を指します。これら加盟機関には、銀行、消費者金融会社、クレジットカード会社、百貨店などが含まれます。加盟機関は、会員の信用情報(借入状況や返済状況などの記録)を提供し、センターが個人信用情報データベースを管理しています。このデータベースには、加盟機関から提供された膨大な個人の信用情報が蓄積され、加盟機関が会員の信用力を正確かつ迅速に判断するために活用されています。
個人信用情報センターの目的

個人信用情報センターの目的は、貸金業法や消費者信用情報機関法などの関連する法律に基づいて、個人信用情報を適切に管理・利用することです。これにより、金融機関や信販会社などの貸し手は、融資やクレジットカードの審査を行う際に、借入者の信用力を正確に把握できます。また、情報提供を受けることができるのは、本人や本人から同意を得た者などの正当な利用者に限られ、悪用を防ぐための仕組みが整備されています。情報センターは、個人信用情報の適正な管理・利用を通じて、健全な信用市場の維持を図っています。