製材用語『心掛り材』とは?その特徴や種類を解説

不動産取引の初心者
先生、『心掛り材』って何ですか?

不動産の研究家
『心掛り材』というのは、製材された正角の角材で、一辺の長さが7.5cm以上で、一辺に心材が位置しているものです。

不動産取引の初心者
心材というのは、木の中心の部分のことですか?

不動産の研究家
そうです。心材は木の中心部で、耐久性や強度に優れています。
心掛り材とは。
不動産用語の「心掛り材」とは、製材された角材で、一辺の長さが7.5cm以上あり、その一辺の中心部分に樹木の心材が含まれているものです。
心掛り材とは?

製材業界では「心掛り材」という用語が用いられます。これは、丸太を製材する際に発生する、中心部の髄に近い部分を指します。髄には養分や水分が豊富に含まれているため、製材後も収縮や歪みが大きくなる傾向があります。また、節や髄くずれなどの品質低下要因も発生しやすく、一般的に建築用材としては適さないとされています。
心掛り材の特徴

心掛り材の特徴
心掛り材は、芯持ち材とも呼ばれ、丸太の芯に近い部分から切り出した板です。そのため、辺材とは異なり、心材を多く含んでいます。心材は、樹木が生きるために必要な水分や養分を貯蔵する役割を担っています。そのため、耐久性が高く、腐朽や虫害に強いという特徴があります。さらに、寸法安定性にも優れ、湿度や温度の変化による伸縮が抑えられています。
心掛り材の種類

心掛り材の種類
心掛り材には、その発生原因や形状によってさまざまな種類があります。主な種類を以下に示します。
* -芯去り- 丸太の中心部に発生する欠点で、伐採時に芯ずれが発生した結果、丸太の中心部が欠損するものです。
* -節- 枝が成長した跡で、丸太の表面に突起やへこみとして現れます。大きさはさまざまです。
* -曲がり- 丸太が成長中に何らかの障害物に接触したり、偏った圧力を受けたりして発生するものです。
* -割れ- 丸太が乾燥収縮した結果、木材内に亀裂が発生するものです。
* -腐朽- 真菌や細菌の活動によって木材が分解されることで発生するものです。
* -空洞- 丸太内に空洞が発生するものです。
心掛り材の用途

心掛り材の用途は、その特徴によって様々です。堅く耐久性に優れた材であるため、土台や柱などの構造材として用いられます。また、耐腐朽性も高いことから、外壁や庭園のウッドデッキなど、屋外で使用される建材としても適しています。さらに、美観性も高く加工性にも優れているため、家具やインテリアなどにも幅広く利用されています。また、その独特な木目が人気を集め、装飾品や工芸品としても活用されています。
心掛り材のメリットとデメリット

-心掛り材のメリットとデメリット-
心掛り材は、その強度と耐久性が大きなメリットです。木の芯に近い部分を使用するため、狂いやねじれが少なく、堅牢な構造物を構築できます。また、害虫や腐食にも強いという特徴があります。
一方で、心掛り材のデメリットもあります。最も大きな点は、コストが高いことです。木の芯材は希少なため、価格は高くなります。また、加工が難しいのも特徴です。緻密で硬いため、切断や接合に手間がかかります。さらに、心掛り材は乾燥割れが発生しやすいという弱点もあります。乾燥が進むにつれて割れが入ることがあり、美観や強度を損なう可能性があります。