徒歩所要時間の表示 – 宅建業者の広告における表記方法
不動産取引の初心者
『徒歩所要時間の表示』の規定を教えてください。
不動産の研究家
道路距離80mごとに1分として算出し、1分未満の端数は1分に切り上げるんだ。坂道、歩道陸橋は考慮しないし、信号の待ち時間も含まれないよ。
不動産取引の初心者
起点は団地から施設までの最も近い地点ですか？
不動産の研究家
その通りだよ。団地側から施設側に向かって、一番近い地点から計測するんだ。
徒歩所要時間の表示とは。
不動産用語では、一団の土地や建物を販売する広告に、その団地から各種施設までの距離や所要時間を表示する場合、「徒歩所要時間の表示」とされています。宅建業法では、次のように定めています。
* 道路距離80メートルにつき1分を要すると見なすこと。
* 1分未満の端数は1分に切り上げること。
* 坂道、歩道橋は考慮しないこと。
* 信号待ち時間は含まないこと。
団地から駅などの施設までの徒歩所要時間は、最も近い団地内の地点から計測されます。
徒歩所要時間の算出方法
「徒歩所要時間の算出方法」
宅建業者が広告で表示する徒歩所要時間は、駅から物件までの距離を基に算出されています。この距離は、公的機関である国土地理院が提供する「電子国土ポータル」や「グーグルマップ」などの地図アプリを用いて測定されます。ただし、実測ではなく直線距離を基に算出されるため、実際の徒歩所要時間とは異なる場合があります。また、建物の有無や信号などの障害物も考慮されておらず、あくまで目安として記載されていることに留意が必要です。
距離と時間の換算基準
-距離と時間の換算基準-
宅建業者の広告では、徒歩所要時間は通常、物件から駅までの距離に基づいて表示されています。この距離は、最も近い出入口から最寄りの駅まで、一般道を通って実際に歩く距離です。
ただし、物件によっては、駅の反対側に出入口がある場合があります。このような場合は、反対側の出入口まで歩く距離も考慮して表示されます。また、階段やスロープがある場合は、距離に1.5倍または2倍の係数を乗じて換算します。
坂道や歩道陸橋の扱い
坂道や歩道陸橋の扱いについて、宅建業者の広告では、徒歩所要時間に影響を与える障害物の扱いが定められています。
坂道は、距離に対して高度差がある場合、距離を距離換算距離に変換して表示します。変換率は、傾斜によって異なります。例えば、傾斜10%の坂道は距離の約1.2倍、傾斜20%の坂道は距離の約1.4倍として計算します。
歩道陸橋は、距離に変換して表示します。変換率は、陸橋の高さによって異なります。例えば、高さ1mの陸橋は距離の約1.2倍、高さ2mの陸橋は距離の約1.4倍として計算します。
このように、坂道や歩道陸橋による徒歩所要時間の影響を正しく算定することで、消費者が物件の利便性を正確に把握できるようになります。
信号待ち時間の考慮
信号待ち時間の考慮は、徒歩所要時間の表示において重要な要素です。徒歩所要時間は、実際の歩行時間のみではなく、信号待ち時間も考慮して算出する必要があります。信号待ち時間は、交差点の数や交通量によって異なります。混雑したエリアでは、信号待ち時間が長くなる可能性があります。したがって、宅建業者の広告では、信号待ち時間を考慮した正確な徒歩所要時間を表示することが求められます。これにより、消費者は、目的地まで実際に要する時間をより正確に把握することができます。
徒歩所要時間の起点
徒歩所要時間の起点
宅建業者の広告で表示される徒歩所要時間は、起点となる場所が明確にされている必要があります。起点とは、歩行開始地点となる位置のことです。通常、物件から最寄りの駅や主要施設までの所要時間を表示しますが、物件の敷地境界やエントランスからではなく、道路の中心線や歩道の端など、公道上の特定の位置を起点として表示します。この起点が明確にされていないと、実態よりも徒歩所要時間が短く示されるおそれがあります。
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