鉄筋コンクリート造布基礎ってなに?耐震性について徹底解説

不動産取引の初心者
先生、『鉄筋コンクリート造布基礎』ってどういう構造ですか?

不動産の研究家
それはね、コンクリート造の布基礎に鉄筋が入っている構造だよ

不動産取引の初心者
布基礎とはどんな基礎ですか?

不動産の研究家
建物の床面積全体に鉄筋コンクリートの基礎を設ける『ベタ基礎』に次いで、耐震性が高いといわれている基礎だよ
鉄筋コンクリート造布基礎とは。
「鉄筋コンクリート布基礎」とは、鉄筋が入れられたコンクリート製の布基礎のことです。建物の床面積全体を覆う「ベタ基礎」に次いで耐震性に優れているとされています。
鉄筋コンクリート造布基礎とは

鉄筋コンクリート造布基礎とは、鉄筋を配したコンクリートの床版を住宅の基礎として用いる構造です。床版は地面から少し離れた位置に配置され、その下に土間を設けるのが一般的です。鉄筋コンクリートは圧縮力だけでなく、引張力にも強い性質を有するため、地震時に生じる水平力にも抵抗することができます。このため、鉄筋コンクリート造布基礎は耐震性に優れていると言えます。
鉄筋コンクリート造布基礎の特徴

鉄筋コンクリート造布基礎とは、鉄筋コンクリートで構築された、建物の重量を地盤に分散させて支える基礎です。この基礎は、耐震性に優れるという特徴を持ちます。鉄筋コンクリートの強靭さが、地震時の地盤からの力を効果的に分散し、建物の揺れを軽減する役割を果たします。また、コンクリートの持つ耐火性により、火災時の建物の倒壊を防ぐ効果も期待できます。
鉄筋コンクリート造布基礎の耐震性

鉄筋コンクリート造布基礎の耐震性は、堅牢な構造により知られています。 鉄筋コンクリートは、鉄筋とコンクリートを組み合わせた複合材で、引張力に強い鉄筋がコンクリートのひび割れを防ぎ、圧縮力に強いコンクリートが鉄筋を腐食から保護します。この構造により、地面の揺れによる地震力に対して優れた耐性を発揮します。また、布基礎は広い面積で地面に接し、地震時に水平方向の力を分散させるため、偏心荷重にも耐えることができます。さらに、鉄筋コンクリート造布基礎は地盤との摩擦力も高く、地震による転倒やずれを防止する役割も果たします。
鉄筋コンクリート造布基礎が向いている建物

鉄筋コンクリート造布基礎が向いている建物として挙げられるのは、高層マンションや耐震性が必要な公共施設、免震構造を採用した建物です。これらの建物には、高い耐震性と安定性が求められます。鉄筋コンクリート造布基礎は、強固な鉄筋とコンクリートの組み合わせにより、地震の揺れに対する抵抗力を発揮し、建物の倒壊を防いでくれます。また、不定沈下を起こしにくいという特徴があり、建物の傾きを防ぐこともできます。これらの理由から、鉄筋コンクリート造布基礎は、耐震性や安定性を重視する建物に適した基礎工法となっています。
鉄筋コンクリート造布基礎の施工方法

-鉄筋コンクリート造布基礎の施工方法-
鉄筋コンクリート造布基礎の施工方法は、一般的に次の手順で行われます。
1. -地盤の改良-地盤を固め、基礎の安定を確保するために、砕石や転圧によって地盤を改良します。
この工程では、地盤がしっかりと固まっているかどうかを十分に確認することが重要です。
2. -配筋-基礎の強度を高めるために、鉄筋を組みます。鉄筋は、縦方向と横方向に組まれ、コンクリートを流すための型枠の中に設置されます。
鉄筋の配筋は、構造計算に基づいて適切に行う必要があります。不足や過剰な配筋がないように注意が必要です。
3. -コンクリートの打設-コンクリートを型枠の中に流し込みます。コンクリートは、振動棒やバイブレーターを使用して締め固めます。
コンクリートの打設は、均一かつ気泡が入らないように注意して行う必要があります。また、コンクリートの強度が発現するまで、適切な養生が必要です。
4. -型枠の撤去-コンクリートが十分に硬化したら、型枠を撤去します。
5. -埋め戻し-基礎の側面を、土や砂利で埋め戻します。
埋め戻しは、基礎の安定性を確保するために十分に締固める必要があります。