所有権保存登記とは？徹底解説
不動産取引の初心者
「所有権保存登記」ってどういう意味ですか？
不動産の研究家
所有権の登記のない不動産に初めて所有権を登記することだよ。新築の場合、最初にその建物の情報を公示する「表示登記」をした後に、所有者を明記する「所有権保存登記」を行うんだ。
不動産取引の初心者
それは任意なんですか？
不動産の研究家
そう。ただし、住宅ローンを利用して抵当権を設定する場合には必須になるよ。
所有権保存登記とは。
不動産に関する用語「所有権保存登記」とは、所有権がまだ登記されていない不動産に初めて所有権を登記することを指します。新築された建物では、まず最初の所有者が建物の内容を「表示登記」で公示しますが、その後に登記簿の甲区欄に「所有者」を明記する「所有権保存登記」を行います。
所有権保存登記は任意ですが、建物を購入して金融機関から融資を受け、土地や建物に抵当権を設定する場合は必須です。
所有権保存登記とは？
-所有権保存登記とは？-
所有権保存登記とは、不動産の権利を守るために必要な登記で、その不動産の所有者であることを公示するものです。この登記をしておくと、他の人がその不動産に権利を主張したり、差し押さえたりしようとしても、登記されている所有者の権利が優先されます。
所有権保存登記の目的
所有権保存登記とは、所有権者が自分の土地や建物の所有権を公的に証明するための制度です。登記を行う目的は、所有権を第三者に対抗できるようにするためです。
登記されていない所有権は、第三者が善意無過失で取得した場合はその第三者に所有権が移ってしまいます。そのため、所有権を確実に保護するためには、登記を行うことが非常に重要です。
所有権移転登記との違い
-所有権移転登記との違い-
所有権保存登記と所有権移転登記はどちらも土地や建物の所有権に関する登記ですが、その目的は異なります。
所有権保存登記は、所有者がすでに有している所有権を公示・保護することを目的としています。これにより、第三者が所有権を侵害する行為（たとえば、無断で土地や建物を占有するなど）を防止することができます。
一方、所有権移転登記は、所有権をある者から別の者に移転することを公示・証明することを目的としています。土地や建物を売却または贈与した際、所有権を移転するためにこの登記が行われます。
簡単に言うと、所有権保存登記は所有権の維持・保護のための登記で、所有権移転登記は所有権の変更に関する登記です。どちらの登記も、所有権に関する権利関係を明確にする上で重要です。
金融機関の融資と所有権保存登記
所有権保存登記における金融機関の関わりは、ローンや融資などの金融取引において重要な役割を果たします。金融機関は、不動産を担保として融資する場合、抵当権の設定を行います。この抵当権を設定するには、不動産の所有権を担保提供者が持っていることが必要です。そのため、金融機関は融資の前に、所有権保存登記の状況を確認します。所有権保存登記がされていない場合は、融資の対象外となったり、条件が不利になったりする可能性があります。
所有権保存登記に必要な書類と税金
所有権保存登記に必要な書類と税金
所有権保存登記を行うには、以下の書類と税金を用意する必要があります。
* -登記申請書-
* -登記原因証明情報-（売買契約書、贈与契約書など）
* -権利証または登記事項証明書（あれば）-
* -印鑑証明書-
* -手数料-（登録免許税と登記申請手数料）
手数料は、登記する不動産の価格や種類によって異なります。登録免許税は不動産の価格の0.4%、登記申請手数料は3,000円です。
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