準不燃材料とは?特徴や種類をわかりやすく解説

不動産取引の初心者
準不燃材料とはどのような材料ですか?

不動産の研究家
準不燃材料は、燃え広がりにくい材料のことです。火災時には煙やガスもほとんど発生しません。

不動産取引の初心者
通常の火災では燃えないということですか?

不動産の研究家
はい。不燃材料、難燃材料のように建設大臣の認定を受けています。木毛セメント板や石膏ボードなどがこれに該当します。
準不燃材料とは。
「準不燃材料」とは、建築用語で防火性能を持つ材料のことです。一般的な火災ではほとんど燃えず、煙やガスの発生も少ないため、防火上問題となるひび割れ、溶解、変形などが生じません。不燃材料や難燃材料と同様に、国土交通大臣(旧建設大臣)によって認定されています。
木毛セメント板や石膏ボード、金属サイディングなどの準不燃材料は、木材や紙、プラスチックなどの燃えやすい材料を含んでいますが、その割合が少なく、ほとんどが燃えない無機質材料で構成されています。そのため、火災時に燃えて拡大させることはありません。
準不燃材料の定義と特徴

準不燃材料とは、難燃性が高く、火災時に起こる燃焼の進行を遅らせる特性を持つ材料です。そのため、建物などの火災対策において重要な役割を果たします。建築基準法では、準不燃材料は一般に、30分以上の耐火性能を有すると定義されており、建物の構造部や主要な区画壁などで使用が義務付けられています。
不燃材料との違い

-不燃材料との違い-
準不燃材料は、火災の際に燃え広がりにくい性質を持っていますが、不燃材料とは異なります。不燃材料は燃焼せず、熱や炎によってほとんど変化しません。一方、準不燃材料は、一定の条件下では燃焼する可能性があります。しかしながら、燃え広がりにくく、燃焼しても発炎や発煙がほとんどなく、比較的短時間で自然消火します。この特性により、準不燃材料は建築物の防火対策に広く用いられています。
難燃材料との違い

準不燃材料の特徴とは、燃焼させても発火しない、あるいは一定時間以上燃え続けないという性能を持った材料のことです。燃焼させて得られる発熱量が1平方メートルあたり80キロジュール以下に抑えられています。これに対し、難燃材料とは、燃焼させても自己消火し、ある一定の測定条件下で延焼の広がりが一定値以下に抑えられている材料のことを指します。
建築大臣による認定制度

建築大臣による認定制度において、準不燃材料は建築基準法で規定された性能基準を満たした材料です。この制度では、建築大臣が材料の性能を審査し、基準を満たす材料に対して認定証を発行します。認定証を得た材料は、準不燃材料として建築物に使用することができます。この認定制度により、建築物における火災の蔓延を抑制し、人命や財産の保護に役立てることが目的です。準不燃材料には、コンクリート、モルタル、石膏ボード、防火塗料などが含まれています。
主な準不燃材料の種類

-主な準不燃材料の種類-
準不燃材料には、以下のような種類があります。
* 繊維セメント板 セメントと繊維を混合して作られた板材で、耐火性と耐水性に優れています。耐火・防火用途の壁材や床材によく使用されます。
* ロックウール 玄武岩などの岩石を溶融して繊維状にした断熱材です。耐火性と吸音性に優れ、建物の断熱や吸音材として用いられます。
* ケイカル板 炭酸カルシウムとセメントを混合して作られた板材で、耐火性と軽量性を兼ね備えています。壁材や天井材として使用されます。
* 発泡スチロール ポリスチレン樹脂を気泡状に発泡させた断熱材です。軽量で断熱性に優れていますが、準不燃材料の中で最も燃えやすい材質です。主に断熱材として使用されます。
* アルミ複合板 アルミとポリエチレンをラミネートした複合板で、耐火性や耐候性に優れています。外壁材やサインパネルとして使用されます。