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梁とは?木造・鉄筋造・鉄筋コンクリート造の違いを解説

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梁とは?木造・鉄筋造・鉄筋コンクリート造の違いを解説

不動産取引の初心者

梁ってなんですか?

不動産の研究家

木造建物の柱の上にある水平な木材で、屋根や床を支えています。三角形の屋根組を支える小屋梁と、2階の床を支える床梁の2種類があります。

不動産取引の初心者

鉄筋コンクリート造の建物にも梁があるんですか?

不動産の研究家

あります。役割は木造建物と同じですが、耐力壁と床で構成されている壁式構造では存在しません。

梁とは。

建築用語で「梁(はり)」とは、木造建築で柱の上部に水平に取り付けられ、三角形の屋根の底辺となる「小屋梁」と、2階の床を支える「床梁」があります。鉄筋コンクリート造や鉄筋コンクリート造では、木造建築と同様の役割を果たしますが、壁で荷重を支える壁式構造の鉄筋コンクリート造では、耐力壁と床が建物の構造を支えるため、「梁」は存在しません。

梁の定義と役割

梁の定義と役割

梁とは、建築物において水平方向に働く加重を支える水平構造部材を指します。梁は、柱や壁などの垂直構造部材と接合して、建物全体を支える重要な役割を担っています。梁には、木造、鉄筋造、鉄筋コンクリート造などの種類があり、それぞれの特徴や用途があります。

木造建築における梁

木造建築における梁

木造建築における梁は、建物を支える重要な構造材です。木材を使用しており、梁材が水平方向に架けられ、建物の荷重を壁や柱に伝達しています。
木造梁は通常、無垢材や合板を材料として使用します。無垢材は、丸太や角材から切り出した木材で、合板は薄くスライスした木材を何層にも重ねて接着したものです。
木造梁は、使用する木材の種類や寸法によって力強さが異なります。荷重が大きい場所では、より強度に優れた無垢材を使用し、荷重が小さい場所では、合板や集成材などの比較的軽い材料を使用できます。
木造梁は、切り欠き継手などの加工を施して、柱や他の梁と接続されています。これらの加工は、建物の強度と耐久性に影響するため、適切な方法で行うことが重要です。

鉄筋造建築における梁

鉄筋造建築における梁

鉄筋造建築における梁

鉄筋造建築では、梁はコンクリートや鉄筋で構成されています。鉄筋コンクリート造と同様、鉄筋をコンクリートで覆うことで、圧縮力に強いコンクリートと引張力に強い鉄筋の特性を併せ持ちます。鉄筋造では、鉄筋の量や配置によって梁の強度を調整することができます。

梁の断面形は、一般的に長方形やT字型、I字型で、床や屋根などの荷重を柱に伝達する役割を担っています。鉄筋造の梁は、鉄筋コンクリート造の梁と比較して、よりスリムで軽量な構造となります。そのため、空間効率が求められる建物の建設に適しています。また、鉄筋の腐食を防ぐために、コンクリートの被り厚が十分に確保されます。

鉄筋コンクリート造建築における梁

鉄筋コンクリート造建築における梁

鉄筋コンクリート造建築における梁

鉄筋コンクリート造の建物では、梁は主にコンクリートと鉄筋で構成されています。コンクリートは圧縮力に強く、鉄筋は引張力に強いため、両者を組み合わせることで、曲げモーメントに耐えることができます。鉄筋コンクリート梁は、一般的に長方形またはT字型の断面を持ち、建物の床や屋根を支えるために使用されます。

鉄筋コンクリート梁の設計では、荷重、スパン長、材料の強度などのさまざまな要因が考慮されます。梁のサイズは、その荷重能力と変形量によって決まります。鉄筋コンクリート梁は、プレキャスト(工場で製造され、現場に運搬される)または現場打ち(現場でコンクリートを流し込む)のどちらかで作ることができます。

壁式構造における梁の有無

壁式構造における梁の有無

壁式構造における梁の有無においては、壁自体が主な耐力壁として機能します。そのため、通常は梁がありません。ただし、一部の壁式構造で、開口部などにより壁が弱くなる場合は、局部的に梁を設置する場合があります。このように、壁式構造では梁がなくても耐震性を確保できるため、大規模な建築物や高層建築物などに多く用いられています。

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