浄化槽設備士とは？資格取得方法や業務内容
不動産取引の初心者
先生、『浄化槽設備士』ってどんな資格ですか？
不動産の研究家
『浄化槽設備士』は、浄化槽の施工現場で工事の監督などを行う技術者の国家資格だよ。
不動産取引の初心者
なるほど。浄化槽工事を行う会社には、浄化槽設備士が必ず必要なんですね。
不動産の研究家
その通り。浄化槽設備士の資格を得るには、実務経験か関連する資格、そして『浄化槽設備士』試験に合格する必要があるよ。
浄化槽設備士とは
「浄化槽設備士」という資格があります。これは、浄化槽の設置工事において現場監督などの役割を担う技術者の国家資格です。浄化槽工事を行う事業者は、事業所ごとに「浄化槽設備士」を置くことが法律（浄化槽法）で義務付けられています。
「浄化槽設備士」の資格は、所定の実務経験を積んだ人、または「管工事施工管理技士（1級または2級）」などの別の資格を持っている人が、「浄化槽設備士」試験に合格することで取得できます。この試験は、環境省所管の公益財団法人日本環境整備教育センターが行っています。
浄化槽設備士は、浄化槽に関する点検・保守・管理を行う専門家の資格制度です。生活排水から発生する汚水を浄化し、環境への放出を抑制する役割を担っています。浄化槽の適正な維持管理を図り、公衆衛生や水環境の保全に貢献しています。
浄化槽設備士の業務内容
浄化槽設備士の主な業務内容は、浄化槽の設置、清掃、検査、修理、保守点検です。浄化槽は、家庭や事業所から排出される生活排水を浄化する設備で、環境保全上重要な役割を担っています。
浄化槽設備士は、浄化槽の適正な設置と保守管理を行うことで、水質汚染の防止や環境の保護に貢献しています。また、浄化槽がしっかりと機能しているか確認することが必要となり、そのため定期的な検査や清掃も行います。さらに、故障や不具合が生じた際の修理にも対応する必要があります。
浄化槽設備士の資格取得方法
浄化槽設備士の資格を取得するには、国土交通省が実施する国家試験に合格する必要があります。この試験は毎年1回実施され、合格率は20%前後の難関です。受験するには、浄化槽工事士などの関連資格を有するか、厚生労働省指定の講習会を受講している必要があります。講習会は全国各地の講習会事業者で実施されており、受講期間は通常5～6日間です。講習会を修了すると、受験資格が得られます。
浄化槽設備士の試験内容
浄化槽設備士の試験内容は、以下の3つの分野で構成されています。
* -浄化槽の構造・機能-浄化槽の仕組み、処理方式、各構造物の役割などを理解しているかどうかを問われます。
* -浄化槽の保守・管理-浄化槽の日常的な点検・清掃、故障時の応急処置、適切な処理状況の管理について理解しているかどうかを問われます。
* -法令・制度-浄化槽に関する法令や条例、浄化槽管理基準などを理解しているかどうかを問われます。
浄化槽設備士の関連法規
浄化槽設備士の業務を理解するには、これに関連する法規を把握することが不可欠です。浄化槽法では、都市下水道の整備が進んでいない地域で生活排水処理施設として設置することが義務付けられている浄化槽の設置、維持管理、清掃が定められています。この法律に基づき、浄化槽設備士は、生活排水の適切な処理と水質保全を目的とした浄化槽の設置、保守点検、清掃等の業務に従事しています。また、排水基準を定める水質汚濁防止法や、下水道負担金の徴収ルールを定める下水道法等、関連する法律も業務内容に影響を与えます。
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