新築時のシロアリ対策!土壌処理とは?

不動産取引の初心者
先生、不動産用語で『土壌処理』って何ですか?

不動産の研究家
土壌処理とは、シロアリの侵入を防ぐために、建物の基礎周囲の土壌に薬剤を散布することだよ。

不動産取引の初心者
なぜシロアリを土壌から防ぐことが重要なのですか?

不動産の研究家
シロアリは土壌中を移動して建物の内部に侵入し、木材を食害する性質があるからだよ。土壌処理することで、シロアリの侵入経路を塞ぎ、建物の被害を防ぐことができるんだ。
土壌処理とは。
「住宅の基礎工事で重要な『土壌処理』とは、建物の基礎を固めるコンクリートを打設する前後に、床下の土壌にシロアリ駆除薬剤を散布することです。シロアリは主に地中から侵入するため、建物の基礎周辺や束石の周囲、シロアリの通行が予想される土壌に薬剤を処理することが最も効果的な対策となります。
ただし、土壌処理の方法は、敷地や土質に合わせて適切に検討する必要があります。誤った判断は井戸水や地下水の汚染を招くおそれがあるからです。一般的には、床下土壌にヒバ油などの自然素材を直接散布する液状タイプ、調湿性の資材にシロアリ忌避成分を配合して散布する工法、土壌に被膜を形成してシロアリの侵入を阻む工法、防蟻シートを敷設する工法などが採用されています。」
土壌処理の必要性

土壌処理の必要性
新築時のシロアリ被害を防ぐには、土壌処理が不可欠です。シロアリは土中に生息し、そこから建物内の木材へ侵入します。そのため、土壌に薬剤を施し、シロアリを予防することが重要です。何も対策をしないと、床下からシロアリが侵入して構造躯体を食い荒らし、建物に深刻な被害をもたらします。土壌処理は、新築時のシロアリ対策における第一歩であり、長期的に建物を守る上で非常に効果的です。
処理方法の種類

-処理方法の種類-
土壌処理には、散布処理と注入処理という2つの主要な種類があります。
-散布処理-は、土壌表面に薬剤を均一に散布する方法です。この方法は、その広範囲にわたる適用性と比較的低コストが利点です。ただし、効果は他の方法に比べてやや低い傾向があります。
-注入処理-は、地中に薬剤を注入する方法です。この方法は、高い効果が得られることで知られていますが、設置には専門の業者が必要です。また、散布処理よりも費用がかかります。
適切な薬剤・工法の選択

-適切な薬剤・工法の選択-
新築時のシロアリ対策における土壌処理の重要な要素は、適切な薬剤と工法を選択することです。各薬剤には特性があり、適用される土壌のタイプやシロアリの種に依存します。たとえば、ファイプロニルは一般的なシロアリ駆除剤であり、水溶性で比較的長い残留効果があります。イミダクロプリドは非忌避性であり、シロアリが感知することなく取り込むため、効果的です。
工法についても、薬剤の特性や土壌の状態に適したものを選択することが不可欠です。広範囲に均一に薬剤を散布できるバリア工法は一般的に採用されています。薬剤を注入するポイント工法は、特定の場所をピンポイントで処理するのに適しています。また、薬剤を土壌に混ぜ込む混合工法は、長期的な効果が期待できます。
適切な薬剤と工法の組み合わせを選択することで、シロアリの侵入を効果的に防ぐことができます。専門業者に相談して、特定の住宅や土壌状況に最適なソリューションを特定することをお勧めします。
処理時の注意点

処理時の注意点についてご説明します。土壌処理を行う際は、いくつかの注意点があります。まず、薬剤は土中のシロアリを駆除するために使用されますが、人体にも有害な場合があります。作業中はマスクや手袋を着用し、皮膚への直接接触を防ぐ必要があります。また、処理後はしばらくの間、その場所に立ち入らないようにしましょう。さらに、土壌処理は専門業者に依頼するのが望ましいです。彼らは経験と知識を持っており、安全かつ効果的に作業を行えます。
シロアリ対策における土壌処理の重要性

シロアリ対策において、土壌処理は極めて重要な役割を果たします。シロアリは土壌から侵入するケースがほとんどで、土壌に防蟻剤を施すことで、シロアリの侵入を防ぎ駆除することができます。建築基準法でも、新築時のシロアリ対策として、土壌処理が義務付けられています。