木構造とは?|軸組式と壁式の解説

不動産取引の初心者
「木構造」について教えてください。

不動産の研究家
「木構造」とは、構造上重要な部分のほとんどを木質材料で構成した建築構造のことだよ。

不動産取引の初心者
組立て方によって分けられるという話でしたが、詳しく説明していただけますか?

不動産の研究家
「軸組式」は柱と梁で骨組みを構成するもので、在来木造構造や集成材構造が代表的だよ。一方、「壁式」は壁と床で構成され、枠組壁工法やパネル式の木質プレハブ構造などがそれに当たるよ。
木構造とは。
「木構造」とは、建築構造において、柱、梁、小屋組みなど構造上重要な部分のほとんどに木質材料(構造用集成材、構造用合板、パーティクルボードなど)を使用した構造のことです。
組み立て方法によって、軸組式と壁式に大きく分けられます。軸組式の木構造は、柱と梁で骨組みを形成する構造であり、在来木造構造や集成材構造などが代表例です。一方、壁式の木構造は、壁と床で構成される構造であり、枠組壁工法やパネル式の木質プレハブ構造などが挙げられます。
木構造の定義

木構造とは、主に木材を構造材として用いた建築物の構造方式です。木材は、自然素材ならではの調湿性や耐震性、耐久性などの特性を備えています。木構造の建物は、木材を柱や梁、床組、壁などに組み合わせて構成されています。木構造には、構造材を骨組みとして組み合わせる軸組構造と、木材をパネル状に加工した構造材を壁状に組み合わせる壁構造の2つの主要な種類があります。
木構造の種類:軸組式と壁式

-木構造の種類軸組式と壁式-
木構造には、2つの主要な種類があります。軸組式と壁式です。軸組式は、柱や梁などの細い部材を使用して構造を構築するのに対し、壁式は、厚い木材のパネルや合板を使用して壁で建物を支えるものです。どちらの方式にもそれぞれの特徴があり、特定の用途や設計要件に適しています。
軸組式木構造

軸組式木構造は、木材で骨組み(軸組)を作り、その外側に壁材を張って建物を構成する木造建築工法です。柱、梁、筋交いなどの軸組が建物の荷重を支える骨格となり、壁部は主に外気や雨水の侵入を防ぐ役割を担っています。この工法は、日本において古くから用いられてきた伝統的な建築方法であり、軽量で地震に強いなどのメリットから現在でも広く普及しています。軸組式木構造では、柱と梁を接合する方法に応じて、「通し柱型」、「通し梁型」、「小屋組型」などの種類があります。
壁式木構造

壁式木構造では、垂直に配置された壁で荷重を支えます。壁は、構造用合板などの耐力面材で覆われており、この面材が壁のせん断力に耐えます。そのため、軸組式木構造と比べて、耐震性や耐風性に優れています。また、壁が外壁も兼ねるため、断熱性や気密性に優れ、省エネ性能も高くなります。一方で、大開口部を確保しにくいというデメリットもあります。
木構造のメリットとデメリット

-木構造のメリットとデメリット-
木構造のメリットには、高い強度と靭性、軽さ、断熱性、耐震性、耐火性などが挙げられます。また、調湿性に優れており、住み心地が快適です。さらに、加工や組み立てが容易で、建設コストの低減が期待できます。
一方、デメリットとしては、腐食や虫害に対する脆弱性、耐久性の低さ、耐火性の低さなどが挙げられます。また、計画的な維持管理が必要で、メンテナンスコストがかかる場合もあります。