借家契約更新の基礎知識

不動産取引の初心者
『借家契約の更新』ってどういう意味ですか?

不動産の研究家
期間の定めのある借家契約が満了した後、前契約と同じ条件で契約を続けることです。

不動産取引の初心者
当事者の合意が必要なんですか?

不動産の研究家
合意でもできますが、借地借家法では、賃貸人に正当事由がない場合、更新を拒否しないと法定更新(従前の契約と同じ条件で更新)されます。
借家契約の更新とは。
借家契約の「更新」とは、一定期間の借家契約が終了した後、前の契約と同じ内容で契約を継続することを指します。更新は当事者の合意により行われますが、借地借家法では、借主が期間満了後も居住を続け、貸主が異議を申し立てなければ、契約が更新されたものとみなし、その場合、貸主はいつでも契約を解除できます(借地借家法26条)。
ただし、貸主に正当な理由があり、期間満了の6か月~1年前に更新を拒否する旨を通知しなかった場合は、前の契約と同一の内容で更新されたものとみなされます(法定更新)。また、合意による更新の場合には更新料を支払うことがありますが、支払いの約束がない限り、貸主が更新料を請求することはできません。
借家契約更新とは

借家契約更新とは、借主が現在住んでいる住居を引き続き使用する契約を延長する手続きを指します。借家契約は通常、一定期間(多くの場合1年または2年)で結ばれます。この期間が終了すると、借主は更新をしなければ住居を引き払う必要があります。更新手続きは、借主から貸主に対して行われ、貸主の合意が必要となります。契約の期間は更新のたびに同じ期間で設定されることが多いですが、貸主と借主間で話し合って期間を変更することも可能です。
更新の法的根拠

-更新の法的根拠-
借家契約を更新する際の法的根拠は、借地借家法37条に定められています。この条文では、借地人または借家人は、契約期間が満了した時に、書面による更新請求をすることができます。更新請求に対して、貸し主が合理的な理由なく拒絶すると、借地人または借家人は契約を更新することができます。つまり、借主には更新請求権が認められており、貸主は合理的な理由なくこれを拒否できないのです。
合意による更新と法定更新

借家契約の更新には、合意による更新と法定更新の2種類があります。合意による更新とは、大家と借家人が話し合って契約を更新することを指します。契約期間の満了前に行われ、新たな契約書を作成するのが一般的です。一方、法定更新とは、契約期間の満了後も借家人が住み続け、大家が異議を出さない場合に自動的に契約が更新されることを指します。この場合、新たな契約書は作成されず、元の契約内容がそのまま継続します。
更新料について

「更新料」とは、借家契約を更新するときに家主から借主に対して請求される費用です。これは、契約期間の延長に伴う建物の価値の下落や修繕費用の増加に対する補償として支払われます。
更新料には決まった金額はなく、家主と借主で合意の上で決められます。一般的には、家賃の1~2か月分程度が相場とされています。ただし、地域や建物の状況によっては、それ以上になることもあります。
更新拒否の場合

-更新拒否の場合-
賃貸契約の更新時に、貸主から更新を拒否される場合があります。更新拒否の理由は様々ですが、主に以下の3つに分けられます。
* 1. 正当な理由 賃料不払い、契約違反、著しい損傷など、借主側に責めがあるケース
* 2. 正当な理由のない場合 貸主の都合によるもので、借主側に責めがないケース
* 3. 更新拒否理由の通知がない場合 貸主が正当な理由もなしに、更新拒否の理由を通知していないケース