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知っておきたい不動産用語「遮炎性能」

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知っておきたい不動産用語「遮炎性能」

不動産取引の初心者

「遮炎性能」って、具体的にはどういう意味ですか?

不動産の研究家

遮炎性能とは、火災時の建物への延焼を防ぐための、建材や開口部の性能のことです。

不動産取引の初心者

どのくらいの基準があるんですか?

不動産の研究家

防火地域や準防火地域など、地域によって基準は異なりますが、一般的に遮炎時間が1時間の「特定防火設備」と20分の「防火設備」があります。

遮炎性能とは。

不動産用語の「遮炎性能」とは、通常の火災時に火炎を効果的に遮断する機能を指します。

都市計画法では、市街地の火災リスクを軽減するため、「防火地域」「準防火地域」「都市計画法第22条指定区域」といった地域を指定しています。これらの指定地域では、建物の新築に際しては、防火・耐火に関する基準を満たす必要があります。

その基準の一つが、開口部に防火設備を設置することであり、防火設備の技術基準には遮炎性能も含まれます。具体的には、遮炎性能の高い「特定防火設備」は遮炎時間が1時間、「防火設備」は遮炎時間が20分と規定されており、通常火災の際に加熱面以外の部分に火災が波及しないことが求められています。

遮炎性能とは?

遮炎性能とは?

遮炎性能とは、建物などに使用される材料が、太陽光の熱エネルギーをどれほど遮断できる能力を示す指標です。この性能は、日本工業規格(JIS)規格「遮炎性能試験方法」によって測定されます。遮炎性能は、次の方法で数値化されます。
– -遮蔽率(%)-入射した太陽光のうち、室内側に伝わらない割合
– -熱貫流量(W/(m2・K))-単位面積当たりの熱量移動率

防火地域・準防火地域とは?

防火地域・準防火地域とは?

防火地域と準防火地域とは、建築基準法で指定された、火災に対する安全性を確保するために特別な規制が課せられた地域です。防火地域とは、大規模火災を防止するために、耐火性の高い建築基準が定められている地域です。一方、準防火地域は、防火地域よりも緩い基準が適用され、耐火性の低い建築物も許可されていますが、火災拡大を防ぐための一定の基準が設けられています。これらの地域の指定は、人口密度や建物の密集度、都市計画上の位置づけなどを踏まえて決定されます。

防火・耐火に関する基準

防火・耐火に関する基準

防火・耐火に関する基準

防火とは、火災を発生させない、または発生初期に消し止めることを目的とした対策です。一方、耐火とは、火災の際に建物の構造が一定時間耐えることを意味します。

建設基準法では、用途や階数に応じて防火、耐火に関する基準が定められています。例えば、一般的な木造住宅では、1階部分は防火基準、2階部分は準耐火基準を満たすことが求められます。耐火基準は、建物の構造体や外部開口部が火災に耐えられるよう、耐火材や防火設備が施されていることを指します。

開口部の防火対策

開口部の防火対策

開口部の防火対策では、遮炎性能が重要です。遮炎性能とは、窓やドアなどの開口部から炎や熱が侵入するのを防ぐ能力のことです。遮炎性能は、建築基準法で定められた基準を満たす必要があります。この基準は、建物の用途や規模によって異なります。

遮炎性能を向上させるには、耐火窓や防火戸を使用します。耐火窓は、一定時間以上、炎や熱に耐えられる窓です。防火戸は、火災時に自動的に閉まり、火の拡大を防ぐドアです。また、遮熱ガラスや複層ガラスを使用することで、熱の侵入を防ぐこともできます。

特定防火設備と防火設備の違い

特定防火設備と防火設備の違い

特定防火設備とは、建築基準法で定められた、火災の拡大や延焼を防ぐための設備のことです。これには、耐火構造、防火区画、自動火災報知設備などが含まれます。一方、防火設備は、特定防火設備よりもはるかに広い範囲を指し、消火器や避難器具など、火災の初期消火や人命救助を目的としたさまざまな設備が含まれます。

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