不動産用語『防火設備』とは?

不動産取引の初心者
先生、防火設備って具体的にどういう設備なんですか?

不動産の研究家
例えば、防火戸、ドレンチャー、鉄製のドアに網入りガラス、外壁や袖壁などね。火炎を遮ったり、開口部の延焼を防ぐ設備だよ。

不動産取引の初心者
防火設備と特定防火設備って何が違うんですか?

不動産の研究家
役割の違いがあってね。防火設備が主に開口部の延焼防止を目的とするのに対して、特定防火設備は防火区画や防火壁の開口部など、火災拡大防止を目的としているんだ。
防火設備とは。
「防火設備」は、火災の延焼を阻止するために設置される設備のことです。防火戸やドレンチャーなどの延焼リスクの高い場所に設置されるほか、隣地や道路に接する玄関や窓などの開口部を塞ぐ役割を果たす外壁や塀も防火設備に含まれます。
例えば、鉄製のドアに網入りのガラスをはめ込んだものや、スチールサッシに網入りのガラスをはめ込んだものは防火設備の一種です。2000年に建築基準法が改正され、それまでの「甲種防火戸」と「乙種防火戸」の分類が廃止され、「特定防火設備」と「防火設備」に置き換わりました。
特定防火設備は、火災の拡大を防ぐために防火区画や外壁の開口部、避難階段の出入口などに使用されるもの、防火設備は主に開口部の延焼を防ぐために防火区画の一部や外壁の開口部などに使用されるものです。
防火設備とは?

-防火設備とは?-
防火設備とは、火災の発生を防ぐための設備や器具のことです。火災を初期消火したり、延焼を防止したりするために、建物に設置されています。
防火設備には、消火器やスプリンクラーなどの消火設備、煙や熱を感知する火災報知器、火災を閉じ込める防火扉などの避難設備、火災時に安全に避難するための非常用照明や誘導灯などの避難設備など、さまざまな種類があります。
防火設備の種類

防火設備の種類には、火災が発生した際にその拡大を防止したり、消火活動に役立てたりするための設備が数多くあります。主なものとしては、火災報知器、スプリンクラー、避難口の照明などがあります。火災報知器は火災をいち早く感知して警報を発信し、スプリンクラーは火災時自動的に作動して水を噴射し、火災の拡大を防ぎます。避難口の照明は、停電時でも避難経路を確実に確保することができます。
防火設備の設置場所

防火設備の設置場所は、法律や条例によって定められています。一般的には、火災発生時の延焼や拡大を防ぎ、人の避難を確保するため、以下のような場所に設置されます。
* 建物の出入り口や階段、廊下など、避難経路上の各階
* 火災発生のおそれのある場所、例えば厨房や換気扇の近く
* 地下室やピットなど、逃げ遅れるおそれのある空間
* 天井や壁面など、延焼を防止するため
2000年の建築基準法改正

2000年に建築基準法が改正されて、防火設備の設置基準が強化されました。この改正では、延べ床面積が100平方メートルを超える木造建築物や、共同住宅や店舗など不特定多数の人が利用する建築物に、防火設備の設置が義務付けられました。防火設備には、火災報知機、スプリンクラー、自動火災報知設備などの種類があり、火災の早期発見や消火に役立てられています。この改正により、防火設備の設置がより厳しく義務付けられ、建物の安全性向上と火災時の被害軽減に貢献しています。
防火設備の設置基準

防火設備の設置基準は、建物用途や規模に応じて決められています。防火管理者が定期的に点検を実施し、故障や劣化がないかを確認する義務があります。基準を満たさない場合、消防署から是正命令が出され、罰則が科される可能性があります。
例えば、共同住宅や商業施設では、火災報知器やスプリンクラーの設置が義務付けられています。また、規模の大きい建物では、自動火災報知設備や避難誘導灯などのより厳しい基準が適用されます。設置基準は建物の用途や規模に応じて細かく定められており、所有者は遵守することが求められています。