防火間仕切りとは?建築基準法で義務付けられている延焼防止策

不動産取引の初心者
防火間仕切りという言葉について教えてください。

不動産の研究家
防火間仕切りとは、火災時に延焼を防ぐために建築基準法で設置が義務付けられている間仕切り壁のことです。防火上主要な間仕切り壁とも呼ばれます。

不動産取引の初心者
なるほど、じゃあ設置が求められる建物はどんなものですか?

不動産の研究家
設置が求められる建築物は、学校、病院、ホテル、旅館など、火災時に多くの人が利用する建物です。また、設置が求められる範囲は建築物の種類によって異なります。
防火間仕切りとは
建築物における火災延焼を防ぐために設置が義務付けられている壁のことを「防火間仕切り」といいます。防火間仕切りの設置が求められるのは以下のような建築物です。
学校
病院
診療所
ホテル
旅館
下宿
寄宿舎
児童福祉施設
マーケット
設置範囲は建築物の種類によって異なります。また、防火間仕切りは耐火構造の一部とみなされるため、耐火建築物では耐火構造にすることが必要です。
2014年に建築基準法が改正され、防火基準が厳格化されたことで、防火間仕切りを設置する範囲が以前より狭くなりました。
防火間仕切りの定義と目的

防火間仕切りとは、特定の建物において法律で義務付けられている延焼防止策のことです。建物内の火災による延焼を抑え、隣接する部屋や建物への火災の拡大を防ぐことがその目的です。防火間仕切りは、壁、床、天井などの構造要素に使用され、火炎や熱の貫通を防ぐように設計されています。法律では、特定の用途や規模の建物において、防火間仕切りの設置が義務付けられています。また、耐火性や延焼防止性能などの基準も定められています。
防火間仕切りが設置される建築物

建築基準法では、大規模な建築物や、一定以上の高さのある建築物などに、火災の延焼を防止するための防火間仕切りが設置されることが義務付けられています。具体的には、鉄骨系、RC造、木造など、さまざまなタイプの建築物が対象となります。これらの建築物は、用途や規模によって、防火区画の大きさが定められており、それらを区切るために防火間仕切りが用いられます。
防火間仕切りの設置範囲

防火間仕切りとは、建築基準法で義務付けられている延焼防止策です。設置範囲は、建築物の用途や規模によって異なります。一般的には、以下のような場所に設置されます。
住居部分と非住居部分の境界
異なる用途を持つ部屋間の境界(例居間とキッチン)
屋内と屋外との境界(例玄関)
階層間の境界(例床と天井)
防火間仕切りの目的は、火災が発生した際に延焼を防止することです。万一火災が発生した場合、防火間仕切りは延焼を阻止し、逃げ道を確保する重要な役割を果たします。
防火上主要な間仕切り壁の要件

防火上主要な間仕切り壁とは、建築基準法で義務付けられた延焼防止策の一種です。これらの壁は、火災が発生した際に延焼を防止または遅らせるよう設計されています。防火上主要な間仕切り壁の要件として、一定の防火性能を有すること、水平方向の荷重に耐えられること、垂直方向の荷重を支えることなどが挙げられます。また、耐火構造と準耐火構造の建物の一部として、火災時に避難路を確保するために必要とされています。
建築基準法の改正による変更点

建築基準法の改正により、防火間仕切りに関する基準が変更されました。この改正では、既存の耐火構造の防火区画に加え、準耐火構造の防火区画にも防火間仕切りが義務化されました。また、耐火構造の防火区画に設けられる防火間仕切りの耐火性能が向上し、30分以上の耐火性能を有する防火間仕切りが義務付けられました。この改正により、火災が発生した場合の延焼をより効果的に防止することが期待されています。