ダムウェーター(小荷物専用昇降機)とは?特徴と用途

不動産取引の初心者
ダムウェーターってなんですか。

不動産の研究家
荷物専用の小さなエレベーターのことをダムウェーターと呼びます。人の乗車を想定していないので、荷物専用の構造になっています。

不動産取引の初心者
どんな場面で使われているんですか。

不動産の研究家
飲食店や図書館、倉庫などで、料理や飲み物、本、商品の運搬に使われています。手動式や電動式があり、電動式はエレベーターと同様の操作方法で、速度は毎分10〜30メートルほどです。
ダムウェーターとは。
「ダムウェーター」とは、荷物を運ぶための小さなエレベーターです。飲食店や学校などでは料理や飲み物の運搬、図書館では本の運搬、倉庫では品物の運搬に使われています。
手動式のものから電動式のものまであります。手動式は簡単な構造で、100kg程度の荷物を10m程度上下に運ぶのに使われます。一般的な電動式は200kg程度まで運搬可能で、操作方法は通常のエレベーターと同様です。速度は毎分10~30mが一般的です。
建築基準法施行令では、「ダムウェーター」の構造が定められており、かごの大きさは床面積1m²以下、高さ1.2m以下とされています。また、エレベーターに比べて安全装置の規定が緩和されています。
ダムウェーターの特徴

ダムウェーターの特徴は、限られた空間に効率的に荷物を垂直に運搬できる点にあります。まず、小型でコンパクトな設計のため、狭い廊下やエレベーターがない場所など、省スペースで設置できます。さらに、荷物専用の昇降機として設計されているため、一般的なエレベーターよりも頑丈で耐久性があります。また、荷物の種類や量に合わせて、積載量やサイズがカスタマイズできます。自動ドアや安全装置などの機能も備えており、安全でスムーズな運搬を確保します。
ダムウェーターの用途

-ダムウェーターの用途-
ダムウェーターは、飲食店や病院などの多階建て施設で小物を運搬するために使用されます。 配膳や医療機器の運搬、 図書館での本の移動 など、さまざまな用途があります。 狭いスペースにも設置できるため、階段やエレベーターの混雑を避けて効率的に物品を運ぶことができます。 また、重い物品の運搬によるスタッフの負担を軽減し、安全性を向上させるのにも役立ちます。
ダムウェーターの種類

ダムウェーターの種類には、主に以下の3つがあります。
* -電動式- 電気モーターで駆動され、スイッチまたはボタンで操作される一般的なタイプです。速く、効率的で、ほとんどの用途に適しています。
* -油圧式- 油圧シリンダーによって駆動され、レバーまたはボタンで操作されます。電動式よりも静かで、重い荷物を運ぶのに適しています。
* -機械式- 手動でロープやチェーンを操作して昇降させるタイプです。安価でシンプルな構造ですが、速度が遅く、重い荷物を運ぶには不向きです。
ダムウェーターの安全装置

ダムウェーターの安全装置は、安全な操作と事故防止に不可欠です。これらの装置には、次のようなものがあります。
* 非常停止ボタン 緊急時には昇降機を即座に停止させることができます。
* ドアロック 昇降機が稼働中はドアを開かないようにします。
* 過負荷センサー 荷重が許容重量を超えた場合にアラートを発し、昇降機の動きを停止させます。
* 昇降路の保護 昇降路の出入り口やシャフトが柵やゲートで保護され、誤って転落するのを防ぎます。
* 機械式または電気的なブレーキ 昇降機の急停止や無制御の落下を防ぎます。
建築基準法におけるダムウェーターの規制

建築基準法におけるダムウェーターの規制
ダムウェーターの設置に関しては、建築基準法において規制が行われています。建築基準法では、ダムウェーターを「小荷物運搬用電動昇降機」と定義し、その構造や設置方法について定められています。
具体的には、ダムウェーターの立坑(エレベーターシャフト)には耐火構造が義務付けられ、かつ下部にはピット(機械室)と呼ばれる空間を設ける必要があります。また、扉には自動開閉装置が設けられ、安全性が確保されなければなりません。これらに加え、ダムウェーターの定格積載量は一般的に500kg以下と規定されています。