住宅の敵『蟻害』とその対策

2024-03-24

住宅の敵『蟻害』とその対策

不動産取引の初心者

「蟻害」って何ですか?

不動産の研究家

シロアリによる建物木部の被害のことだよ。特に木造住宅では、土台から発生して木部を腐らせて、構造体の強度を弱めるんだ。

不動産取引の初心者

日本の住宅では湿気が関係あるんですか?

不動産の研究家

その通り。湿度が高いと基礎部分の通風・換気が悪くなって蟻害が発生しやすいから、基礎部分の防湿や換気対策、土台や立ち上がり部分への防蟻処理を行うんだ。

蟻害とは。

「蟻害」とは、シロアリが建物の木部に与える被害のことです。特に木造住宅では、土台などの部分から蟻害が発生し、木部が腐朽して構造体の強度が低下する恐れがあります。日本の住宅は湿度が高いため、基礎部分の通気・換気と蟻害との関連性が指摘されています。そのため、近年では木造住宅（木造軸組工法・ツーバイフォー工法）において、基礎部分の防湿や換気のための工法が採用され、加えて土台や立ち上がり部分への防蟻剤による処理が行われています。

蟻害とは？

住宅における蟻害とは、蟻が屋内に侵入し、木材や建材を食い荒らすことで生じる被害のことを指します。蟻は木材に含まれるセルロースを餌としており、大量発生すると壁や床、家具、ドアなどを損傷させる恐れがあります。また、蟻の排泄物や死骸は悪臭の原因にもなり、衛生上の問題も引き起こします。さらに、蟻は電気配線や水道管を噛み切ることもあるため、住宅の機能に影響を及ぼす可能性があります。

蟻害の被害箇所

住宅を侵食するありは、様々な箇所で被害をもたらします。蟻道や蟻塚によって床下や壁内に巣を作ると、木材や断熱材などを食害し、建物の強度を低下させる恐れがあります。また、ありは電線や配管を噛み切ることで、火災や水漏れなどの二次被害につながることもあります。さらに、ありの巣がキッチンや寝室などの生活空間に侵入すると、食料を汚染したり、家財を傷つけたりする恐れもあります。そのため、ありの侵入を防ぎ、被害を最小限に抑える対策を講じることが重要です。

蟻害を防ぐには？

住宅にとって厄介な「蟻害」を防ぐためには、いくつかの対策が有効です。第一に、蟻の侵入経路を遮断することが大切です。窓やドアの隙間、換気口、配管の周りをシーリング剤や発泡ウレタンで塞ぎましょう。また、蟻の好物が侵入しないように、食べこぼしやペットフードを放置しないことも重要です。さらに、家の周りに蟻を寄せ付けない薬剤を散布したり、蟻の嫌がる酢やハッカ油をまくのも効果的です。

蟻害対策の重要性

住宅の天敵である「蟻害」は、深刻な問題を引き起こす可能性があります。蟻は木造建築物の構造を損傷したり、食品を汚染したり、健康に悪影響を及ぼす細菌を運んだりします。そのため、蟻害対策を講じることは、住宅の安全と健康を守る上で非常に重要です。蟻の侵入を防ぎ、深刻な被害を未然に防ぐことで、安心して快適に生活することができます。