旗竿敷地とは?特徴や注意点、相場

不動産取引の初心者
旗竿敷地ってどういう意味ですか?

不動産の研究家
道路に細い通路状の出入口があるけど、家の敷地が奥にある土地のことだよ。旗の竿みたいに見えるからそう呼ばれているんだ。

不動産取引の初心者
通路の幅って決まってるんですか?

不動産の研究家
うん。都市計画区域では通路の出口は最低2メートル以上だよ。周囲の環境によっては、日当たりやプライバシー、駐車場の確保に影響が出る場合があるんだ。
旗竿敷地とは。
「旗竿敷地」と呼ばれる不動産は、道路に接する部分が細長い通路のようになっている敷地です。通路の奥に家があるため、旗竿のように細長い形をしていることから「旗竿敷地」と呼ばれています。
道路側から見ると、家は通路を挟んで奥まった場所にあります。この通路を通って出入りします。
都市部では、建築物には「敷地が道路に2メートル以上接していなければならない」という決まりがあるため、通路の出口幅は最低2メートル以上必要です。
周囲は隣の敷地などに囲まれているため、日当たりやプライバシーが確保できない、駐車スペースが確保しにくい、建築時に大型機械が入りにくいなどの懸念があります。そのため、建築コストに影響が出る場合もあります。
こうした敷地条件を加味すると、周辺の相場に比べて土地価格が安くなるケースも珍しくありません。
旗竿敷地の特徴

旗竿敷地の特徴旗竿敷地は、細長い通路(竿部分)を介して奥にある敷地(旗部分)に接する土地のことを指します。この構造により、旗部分への車の出入りは竿部分を通過する必要があります。
一般的に、竿部分は狭く、旗部分より奥行きが短くなります。そのため、竿部分の幅は建築基準法で定められた道路幅より狭くても構わず、敷地としての面積を確保することができます。また、竿部分の端に別の道路に接していれば、角地と同等の扱いを受けることができます。
旗竿敷地の注意点

旗竿敷地の注意点は、購入前に考慮すべき重要な点がいくつかあります。まず、土地形状が細長いのが特徴で、道路から敷地まで細長い通路があります。そのため、プライバシーの確保が困難な場合があります。さらに、建物の配置や庭スペースが限られ、理想的な住居を建てることが難しい場合もあります。また、旗竿部分の通路は公道扱いとなるため、駐車スペースの確保や通行人の通行に配慮する必要があります。さらに、土地の形状によっては、旗竿部分の幅が狭い場合や曲がっており、建築や日常的な出入りが不便になる可能性もあります。このような注意点を考慮し、メリットとデメリットを慎重に比較検討することが重要です。
旗竿敷地の相場

旗竿敷地の相場は、一般的に周辺の通常の敷地の相場よりも低くなります。その理由は、旗竿敷地特有の先細りした形状が造成や建築の際に制約となり、建物の配置や庭の利用に制限が生じるためです。また、旗竿部分の幅が狭い場合は、車両や搬入物の通行が困難になることもあります。ただし、同じ旗竿敷地でも、例えば旗竿部分が短い場合や幅が広い場合は相場が上がる傾向があります。さらに、道路からの距離や周辺環境、開発状況によっても相場は変動します。そのため、具体的な相場を知りたい場合は、不動産会社など専門家に相談することが望ましいです。
旗竿敷地のメリット

旗竿敷地のメリットとしてまず挙げられるのは、敷地内の日当たりが良いことです。旗竿部分に建物が建てられるため、主要な居室は高い位置に配置され、日当たりを確保できます。さらに、角地よりも周辺道路からの騒音や視線を遮ることができることもメリットです。また、旗竿部分の活用によって、プライバシーが確保できるほか、防犯対策が向上することもあります。さらに、隣接する土地との境界線が長いため、植栽や家庭菜園などの施しがしやすい点も魅力です。
旗竿敷地のデメリット

旗竿敷地のデメリット
旗竿敷地は特有の形状ゆえに、いくつか注意すべき点があります。まず、車が通り抜けできないため、車の出し入れが不便になりがちです。また、敷地が奥まった位置にあるため、日当たりや風通しが悪くなる場合があります。さらに、建築基準法の制限により、建物が建てられる面積が限られる場合があり、狭小な住宅を建てる必要があるかもしれません。